与謝野馨財務相は22日のNHK番組で、定額給付金の財源などを確保する2008年度第2次補正予算関連法案について「3分の2を使うのは異常でなく、通常の規定だ。淡々と使えばいい」と述べ、衆院再議決に問題はないとの考えを示した。
小泉純一郎元首相は再議決の欠席を表明したが、財務相は衆院でいったんは賛成し、再議決で反対することに疑念を表明。「(反対する場合は)なぜ反対か説明しないといけない」と強調し、再議決を欠席したり反対したりする動きをけん制した。
政府、与党が準備を始めている追加経済対策は「国民や与野党、経済界からいろいろな声が出る。意見の一致と議論の盛り上がりが重要だ」と指摘し、幅広い層からの意見を基に対策を練り上げる意向を明らかにした。
財務相は民放番組にも出演。追加経済対策で公共事業を盛り込む場合、日本の生産性向上に役立つ分野に絞るべきだと強調。「空港や港湾が大事だ」と述べ、中核となる空港や港湾の整備を具体例として挙げた。