【モスクワ21日共同】ロシア外務省は21日、サハリンで18日に行われた日ロ首脳会談について声明を発表し、北方領土問題をめぐってはメドベージェフ大統領と麻生太郎首相が、極端なアプローチを取らず、互いに受け入れ可能な解決策を探る意思を表明したことを明らかにした。
日本側によると、首脳会談で両国は「型にはまらない独創的な新たなアプローチ」により北方領土交渉の作業を加速する方針で一致した。ロシア外務省の声明は「新たなアプローチ」について具体的に説明していない。
声明によると、北方四島住民に対する人道支援事業で国後島に上陸しようとした日本外務省職員らがロシア側から出入国カードの提出を要求された問題については、ロシア側は法の枠内で解決の道を探ることを拒否しないと会談で表明したという。