大分県日田市の食品加工販売会社「地方卸売市場ひた青果水産」が、原材料に中国産が交じっているタケノコ水煮を福岡産などと偽って販売していた問題で、大分県警は22日、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で卸売市場内の同社事務所や工場など3か所を家宅捜索した。
同社の西常一郎社長は20日、記者会見を開き、「国産の需要が伸びたのに材料が集まらなかったため、中国産を使った。営業部長が始め、私も追認してしまった」と偽装を認めた。
同社に対しては、農林水産省が20日、昨年1年間に製造したタケノコ水煮の原材料の約75%が中国産だったのに「福岡産」のほか「大分産」「国産」などと表示し、小売業者と卸売業者に約154トン(計約34万パック)を販売したとして、日本農林規格(JAS)法に基づき改善を指示した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090222-OYT1T00727.htm