香川県東かがわ市吉田の高松自動車道ののり面で21日朝、ごみ袋に入れて捨てられていたイノシシの肉を、通行人が人間の遺体と間違えて110番し、警察官約40人が出動する騒ぎがあった。
東かがわ署によると、この日午前8時40分頃、現場近くを散歩していた男性から「カラスがつついている白いごみ袋の中に、肉の塊みたいなものが見える」と通報があった。駆けつけた署員が袋の中に黒い毛を見つけ、「人間の頭部の可能性がある」と連絡。署員約40人が現場に向かい、周辺を立ち入り禁止にした。
その後、県警鑑識課が袋を開けると、体長約1メートルのイノシシが出てきた。頭髪と思われたのは体毛で、通報から約2時間後に署員は撤収した。男性の話では、ごみ袋は約2週間前から現場にあったという。寒川雅隆副署長は「結果的に事件ではなかったが、疑わしい事態には第一報の段階から大きく構えるのが警察の鉄則」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090222-OYT1T00463.htm