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2009年02月22日(日) 00時19分

金賢姫元工作員との面会月末に 韓国で田口さん家族中国新聞

 大韓航空機爆破事件実行犯の金賢姫キムヒョンヒ元北朝鮮工作員と、拉致被害者田口八重子たぐち・やえこさんの家族との面会が二月末にも韓国内で実現する見通しになったことが二十一日、関係者の話で分かった。

 田口さんは一九七八年に拉致された後、金元工作員の日本語教育係を務めたとされる。金元工作員は今年一月、日本のマスコミとのインタビューで田口さんの家族と「会ってみたい」と希望。家族も同様の意向を持っていることから日韓両政府が調整を進めていた。

 田口さんの兄で拉致被害者家族会代表の飯塚繁雄いいづか・しげおさん(70)は「妹に関する情報をいろいろと聞き出したい」、金元工作員の長男で繁雄さんに育てられた耕一郎こういちろうさん(32)は「実母の面影を知りたい」と話している。

 爆破事件は八七年の十一月二十九日発生。バグダッド発ソウル行きの大韓航空機がミャンマー南方の洋上で爆発、百十五人が死亡。韓国当局は金元工作員らによるテロと断定した。

 金元工作員はソウル五輪妨害を目的に北朝鮮ナンバー2だった金正日書記(当時)の指示で実行したと自供。死刑判決を受けたが九〇年に特別赦免され、自叙伝「いま、女として」は日韓両国でベストセラーになった。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902220098.html