3万体ものひな人形が町を飾る千葉県勝浦市の「かつうらビッグひな祭り」が21日始まり、大勢の見物客が繰り出した。
メーン会場の市民会館には、幼児ほどの大きさの享保びなが居並ぶ。今回は五人囃子(ばやし)も加わり、高さ1メートルほどの人形10体がそろった姿は迫力満点。
ひな壇に見立てた石段に約1200体のひな人形が置かれた遠見岬(とみさき)神社は、カメラを構える人でにぎわった。商店街も店先に思い思いの人形を飾り付け、街中がみやびやかに彩られている。
両親と訪れた千葉市美浜区の高橋彩ちゃん(5)は「町がひな人形だらけですごい。これを見れば、家に飾らなくてもいいかな」と満足そうだった。
この祭りは、同名の徳島県勝浦町から、ひな人形約7000体が寄贈されたのをきっかけに、2001年から毎年開かれている。
昨年はイージス艦と漁船の衝突事故で控えめだったが、今回は期間を延長。勝浦市は昨年を約10万人上回る40万人の人出を見込んでいる。3月3日まで。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090222-OYT1T00072.htm