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2009年02月22日(日) 08時02分

「御神渡り」ござなく候…諏訪湖、暖かい冬読売新聞

「おたきあげ」の火に見入る氏子総代ら(長野県諏訪市の八剣神社で)

 氷結した諏訪湖の湖面に亀裂の入る「御神渡(おみわた)り」が、暖冬のために今季は見られない「明けの海」であったことを神前に知らせる「注進奉告式」が21日、長野県諏訪市小和田の八剣神社で行われた。

 神事をつかさどる八剣神社には、宮坂清宮司や氏子総代ら約40人が参集。拝殿に入ると、宮坂宮司が「結氷するもやがて解氷し、明けの海にて御渡り(御神渡り)ござなく候」と述べた。御神渡りがあった場合、氏子総代が身に着けるしめなわを焼く「おたきあげ」も行われ、氏子総代からは「今年はしめなわが使えず残念」との声が聞かれた。

 宮坂宮司は「本格的な冬が来ず、御神渡りがなかったのはさみしい。自然と人間との関係が壊れている中で、何か語りかけてくるような気がする」と話した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090222-OYT1T00121.htm