水戸の梅まつりが始まった20日、水戸藩の開藩400年と、水戸徳川家ゆかりの茶室「得月(とくげつ)亭」の移築、公開を記念した「水戸徳川茶会」が、茨城県水戸市見川の徳川博物館で始まった。
得月亭は1949年、常陽銀行を創設した故亀山甚氏により建てられた。2年前、亀山氏の子孫が博物館を運営する「水府明徳会」(徳川斉正会長)へ寄贈、別の場所から博物館の庭園に移築された。この日、同会が開いた茶会には、水戸徳川家ゆかりの関係者ら約130人が集まり、濃茶や薄茶などを味わった。水戸市上水戸の石州流水戸何陋(かろう)会の富田素水さん(81)は「格式高いお茶会だった」と話していた。
一方、梅まつり会場の偕楽園には、多くの観光客が訪れ、和服姿の梅大使たちが観光客を出迎えた。約100品種3000本は7分咲きで、昨年より2〜3週間ほど早いという。愛知県一宮市から訪れ、3回目の来園という山本光一さん(71)は「暖かくて梅も最高にきれい」と話していた。まつりは3月31日まで。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090221-OYT1T00010.htm