【バンコク=佐藤昌宏】ミャンマーの軍事政権は20日、国営ラジオを通じ、同国で収監中の囚人6313人に恩赦を与え、順次釈放すると発表した。
亡命中の反政府グループによると、21日釈放された中に、民主活動家19人と僧侶5人が含まれているという。
軍政の発表では「(囚人が)政府の善意を理解し、2010年の『自由で公正』な総選挙に参加できるようにするため」として、釈放が人道的措置であることを強調している。
同国には、今月14日から6日間にわたり、人権状況を調査する国連の専門家が訪問、軍政側と政治犯などの釈放について話し合っており、恩赦決定に影響を与えた可能性がある。