「春の女神」と呼ばれるギフチョウが21日、岐阜市大宮町の名和昆虫博物館で今年初めて羽化し、一般公開された。
例年より10日ほど早い羽化とあって、館長の名和哲夫さん(53)は、「今月の暖冬が影響しているかも知れない」と話している。
ギフチョウは黒と黄色のまだら模様に、鮮やかな赤、青、オレンジ色の斑点を持ち、アゲハチョウ科で本州に生息する。1883年(明治16年)に下呂市金山町で初めて見つかったことから、この名前が付いた。
この日は午前10時頃、ギフチョウ3匹が羽化しているのを発見。日差しが飼育箱に入り込む時間帯に羽化を始めたとみられる。今年は、昨春に採集した卵約400個のうち約150匹がサナギになっており、4月中旬まで来館者が楽しめるように調節しながら羽化させていくという。