大規模な林野火災発生の危険性が高まる季節を前に、広島市南消防署と市南消防団は21日、南区似島町の「安芸の小富士」で消防訓練を実施した。署員たち約110人に加え、児童養護施設「似島学園」の児童や生徒たち約140人も初めて参加し、バケツリレーなどをした。
山頂付近で登山者が捨てたたばこの火が強風にあおられて燃え広がり、学園近くにまで延焼したと想定。学園の職員が119番した後、子どもたちは「火事だ」と叫びながら、バケツリレーで発煙筒に向けて水をかけたり、消火器の使い方を練習したりしていた。
南消防署は「2、3月は空気の乾燥に加えて強風が吹きやすく、山火事の危険が大きい」と注意を呼び掛けている。