日教組の教育研究全国集会が21日、広島市中区の広島国際会議場を主会場に始まった。「平和を守り真実をつらぬく民主教育の確立」をスローガンに23日まで、26分科会に分かれて各教科や平和教育、教育格差などの課題について発表や討議がある。
全体集会には全国の教職員ら約3500人が参加。中村譲委員長が「競争と効率と効果を第一とする価値観が変化してきている。もう一度公教育を考える絶好の機会。子どもたちの利益を真剣に考えよう」と呼び掛けた。
岡本泰良書記長は基調報告で、全国学力テストについて「点数学力を向上させるためだけに結果が利用され序列、競争をあおる」とするなど国の教育改革を批判した。広島市での教研集会は27年ぶり2回目となる。
【写真説明】民主教育の確立などを訴えた日教組の教育研究全国集会の全体集会