広島市内と周辺で今年に入り、ひったくりが急増している。19日現在の発生件数は30件。昨年同期(9件)の3倍を超えており、広島県警は注意を呼び掛けている。
県警によると、県内の発生件数は32件で、広島市内と周辺が約94%を占める。このうち半数以上の18件が南区と海田地区に集中している。
主に午後8時以降の夜間、徒歩や自転車の女性を狙ってバイクの男が追い抜きざまにかばんをひったくる手口。中にはバイクで歩道に乗り上げての犯行や、被害者がかばんをつかまれた際に転倒し、ひざをすりむくなど危険なケースもあった。
一方、自転車の前かごに防犯ネットをつけていて未遂に終わった事例もあった。10件が起きている広島南署では1月下旬、発生地域で注意を促す文書を回覧、掲示するなどして啓発に力を入れている。