福山市は4月、市域を3分割し、1000万円以下の工事は現場のある地域内の会社だけ入札に参加できる地域要件を導入する。景気減速に対応し、地元業者を支援する目的。地域によって工事の受注量に差が出る、との指摘もある。
市が18日の建設水道委員会で明らかにした計画では、市を(1)駅家、神辺、芦田町などの北部の第1地域(2)芦田川の西側の第2地域(走島町含む)(3)芦田川の東側の第3地域(草戸町を含む)—に3分割。入札参加は各地域の業者に限る。
市は本年度、1000万円未満の工事で実施していた指名競争入札を廃止、原則全工事を一般競争入札にしていた。今回の地域要件について市契約課は「緊急時の災害対応や、業者が地域で持続的に活動できるようにしたい」と説明する。07年度の土木工事で試算すると、第1地域は58社に対して132件。第2は103社で103件、第3は95社で71件。