20世紀末からの相次ぐ大発見により、古代史の世界で注目を集めるトラキア民族の華麗な装飾品などを紹介する「よみがえる黄金文明展—ブルガリアに眠る古代トラキアの秘宝」が21日、広島市中区上幟町の広島県立美術館で始まった。
同美術館や中国新聞社などの主催。日本とブルガリアの外交関係再開50周年を記念した同展。2004年に発掘された荘厳な「トラキア王の黄金のマスク」や、繊細な細工が見事な「黄金の花冠」など日本初公開を含む約170点を展示している。
きらびやかな杯や水差しなど約6キロの黄金製の食卓セットや、勇ましい武具、古代ギリシャとの交流を裏付ける陶器なども展示。早速訪れた入館者を、ロマンあふれる古代史の世界に誘っていた。3月31日まで。
【写真説明】古代トラキアの栄華を伝える約170点をそろえ、開幕した「よみがえる黄金文明展」(撮影・室井靖司)