笠岡市立郷土館(同市笠岡)の未公開収蔵品などを紹介する「かさおか歴史展」(市教委主催)が20日、市民会館で始まった。郷土館にスペースがないため披露できていない古地図や書、写真など寄贈品を中心に約130点を初めて出張展示し、市民の関心を集めている。入場無料。22日まで。
会場には、1701年の地図「備中元禄図」(縦75センチ、横55センチ)や、江戸時代後期の郷校「敬業館」の初代教授小寺清先(1748—1827年)の書、明治から現代の風景写真、地元の日本画界をリードした宮尾寿人(じゅじん)(1912—97年)の「笠岡八景」などが並ぶ。
白鳳時代の鬼瓦など岡山県史跡「関戸廃寺跡」の出土品8点も展示。市美術展が同時開催されていることもあって次々に市民が訪れ見入っている。
【写真説明】備中元禄図(手前)など展示された古地図や古い写真などを熱心に見る来場者