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2009年02月21日(土) 18時05分

日本最古の舟形木棺発見 名古屋、弥生時代中期か中国新聞

 名古屋市教育委員会は二十一日、同市北区の平手町遺跡で、弥生時代中期後半(約二千年前)のものとみられる舟形木棺が見つかったと発表した。市教委によると、京都府内の遺跡で確認された舟形木棺より約二百年さかのぼり、日本最古という。

 木棺は長さ二百八十センチ、幅八十センチ、深さ十センチ。木をくりぬいてつくられ、片方の先端に向かってとがるようにカーブし舟形になっている。内部からは成人とみられる人骨の一部も発見。昨年七月から発掘調査が進められていた長方形の古墳から出土された。

 弥生時代には、黄泉よみの国へ行くのに長い距離の移動手段だった舟で霊魂を祭る風習があったとされ、市教委文化財保護室の鈴木寿雄すすき・ひさお室長は「弥生人の死生観を探る上での大変貴重な資料」としている。

【写真説明】名古屋市北区の平手町遺跡で見つかった日本最古のものとみられる舟形木棺=21日午前

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902210246.html