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2009年02月21日(土) 00時00分

一般会計6年連続増額・・・久留米読売新聞

 久留米市は20日、2009年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は1163億1000万円で、6年連続の増額。4月に民間譲渡するガス事業の売却益約40億円が入るなどの影響で、08年度比5・2%の大幅増となった。江藤守国市長は「厳しい経済状況への対策と、中長期的に地域力をアップさせる対策を両立させた」と話している。(沢井友宏)

 ◇歳入

 市税が3・3%減の363億5000万円だが、ガス事業の売却益などで自主財源比率は50・7%と5年ぶりに50%を超えた。

 地方交付税は雇用対策費などが加わり、2・8%増の194億1000万円。それでも財源が不足するため、財政調整基金などから約33億円を取り崩す。基金の残高は来年度末時点で169億円となる見通し。

 09年度末の市債発行残高は過去最高の1221億円になる見通しで、市民1人あたり約40万円の借金を抱え込む計算になる。

 ガス事業の売却益40億円は基金として温存し、10年度以降に使用する方針。

 ◇歳出

 人件費、扶助費、公債費を合わせた義務的経費は44%。08年度の46%に比べ、財政の硬直化はわずかに緩和した。人件費は158億2365万円。市消防本部と県南広域消防組合の合併で事務を市町村圏事務組合に委託し、人件費を補助費として計上するため、8・3%の減となった。

 扶助費は生活保護の増加などに伴い、6・5%増の237億305万円。債務返済などの公債費は0・7%増の116億9752万円。西鉄の花畑駅周辺の宅地整備がほぼ終了したことなどを受け、普通建設事業費は157億7621万円と20%の減となった。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20090220-OYT8T01119.htm