嘉麻市は20日、総額234億6368万円の2009年度一般会計当初予算案を発表した。08年度当初比3・6%減の緊縮型で、27日開会の定例市議会に提案する。
歳入は、市税が景気後退の影響で、前年比2・9%減の28億3156万円。財源不足は、財政調整基金から約9億円を取り崩すことなどで補う。これで09年度末の同基金の残高は、約10億2460万円まで減少する見込み。
市債は、合併特例債を活用した地域振興基金の積み立てが08年度で終わることから、前年比58・5%減の10億1688万円を発行。09年度末の市債残高は、08年度末より約24億円少ない231億1427万円と見込んでいる。
歳出は、人件費が前年比0・3%減の39億2896万円、建設事業費など投資的経費を37・8%減の10億2962万円などとする一方、物件費はケーブルテレビの設備更新などで11・3%増の32億5364万円を計上した。
主な事業は、小学校3校の耐震診断・耐震補強工事(4539万円)、妊婦健診の公費負担回数の引き上げ(3130万円)など。
松岡賛市長は「まちづくりは人づくりとの考えから、教育や子育て支援に重点的に予算配分した」と話している。
◇
同市議会は20日、議会運営委員会を開き、定例会の日程を27日〜3月19日の21日間とすることを申し合わせた。市は09年度一般会計当初予算案など33議案を提案する。一般質問は3月12、16、17日。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20090220-OYT8T01109.htm