県警が20日に発表した春の定期人事異動(3月6日付、一部13日付)で、19署で署長が交代することになった。組織改正では、指定暴力団工藤会対策として、捜査4課に北九州地区暴力団特別捜査室(135人)を新設。道仁会、九州誠道会の抗争事件を封じ込めるため同課の特捜班を増員する。
生活安全部長に矢野建典・地域部長、企業を狙った発砲事件が相次ぎ暴力団対策が急務となっている北九州市警察部長に山田繁臣・小倉北署長が決まった。博多署長に藤原健一・首席監察官、小倉北署長に安部俊二・生活安全総務課長が就く。汚職などを担当する捜査2課長には、記録が残る1960年以降初めて、国からの「キャリア組」ではない、生え抜きの石井直行・朝倉署長が就任する。
4月に始まる取り調べ監督制度に伴い総務課に「取り調べ監督室」(11人)を新設するほか、DNA鑑定の急増を受けて、科学捜査研究所(法医科)の人員を増やす。警察署では東署に少年課を新設する。
異動は警部以上の399人で、警視長1人、警視正10人、警視132人、警部214人、一般職員(警部相当職以上)42人。退職者は警部相当以上の67人。警部補以下については、3月末に発令予定。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20090220-OYT8T01134.htm