男の子の健やかな成長を祝う「五月のぼり」の制作が、小城市牛津町の城島旗染工(城島守洋代表)でピークを迎えている。
のぼりは長さ7・5メートル、幅4・5メートル。図柄は戦国武将が注文の7割を占めるが、出世を願う鯉の滝登りや、子どもの名前を大きく書いたものもある。上部に家紋と名前を入れて7万〜8万円。住宅事情を反映し、マンションなどでも飾れる長さ1・2メートルのミニサイズ(3万〜4万円)も注文が増えているという。
白い木綿布に下絵を描き、色が混じらないように線の上にのりを置いて、大小の筆を使い分けながら色付けする。既製品が主流となる中、数人のスタッフによる昔ながらの手作業で鮮やかに仕上げていく。1本の制作に10日ほどかけるという。
城島代表は「孫や子を思う気持ちは今も昔も一緒。真心を込めたのぼりの伝統を守りたい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20090221-OYT8T00079.htm