1億円を超える県庁の不正経理が明らかになった20日、蒲島知事は記者会見で、「大変ショック。このような不適正は許されない」と厳しい表情を見せた。主な一問一答は次の通り。
——調査ですべてが明らかになったと思うか
「(調査を始めた)昨年12月、職員に『今回申告しなければ極めて厳しい態度で臨む』と言った。これがすべてだと思っており、これ以上出てきたときは厳しい処分を行う」
——約1億円という額をどう受け止めるか
「ショックを受けたが、ほとんどが『差し替え』というやり方で、裏金とは思っていない」
——調査対象外だった2003年度より前については調べないのか
「書類が残っているのが03年度以降で、それ以前は証拠がない。調査は考えていない」
——問題のある物品調達システムがなぜ改善されなかったのか
「余った予算を次年度に使うことができないという今の予算の仕組みは弾力性に欠け、それが不適正な経理を生み出している一因となっているのではないか」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20090221-OYT8T00100.htm