JR九州が、全線廃止となった高千穂鉄道から購入したトロッコ列車(2両)の運搬作業が19日、高千穂町で始まった。JRは北九州市小倉北区の小倉工場に運んで改修する予定で、列車は今秋にも日南線で「観光特急」として再登場する。
同日午後10時頃から、高千穂町の旧高千穂駅—旧天岩戸駅間にある国道218号と立体交差する陸橋付近で作業を開始。車体部分(約20トン)と台車部分(約10トン)とに分け、クレーンを使ってそれぞれ約8メートル下の国道に降ろし、大型トレーラーに積み込んだ。19日は1両のみで、残りは20日深夜に運び出す。
作業を見守った興梠徳子さん(78)は「寂しい。孫が、この列車に乗ったことを喜んでいたのを思い出した」と話していた。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20090220-OYT8T01111.htm