4月26日投開票の名古屋市長選で、候補一本化を調整していた民主党は21日、同党の河村たかし衆院議員(60)=愛知1区=を推薦する方針を固めた。党愛知県連は弁護士伊藤邦彦氏(55)の推薦を申請していたが、党本部は河村氏の方が知名度が高く得票力もあると判断した。
伊藤氏は「党決定に従う」と県連に伝えており、推薦がなければ出馬を断念する意向で、分裂選挙は回避される見通し。
河村氏は同日、名古屋市内の記者会見で推薦の方針に関し「みなさんに努力していただいたと感謝している。市長選に出て、次期衆院選には出ない」と述べ、重ねて出馬に強い意欲を示した。
党関係者によると、小沢一郎代表も河村氏推薦を容認。河村氏の市民税10%削減などの政策を非現実的だと批判する市議団からも「しぶしぶだが認めざるを得ない」(幹部)との声が出ている。鳩山由紀夫幹事長は20日の会見で「勝てる候補を推薦したい」と述べており、23日に市議団と会い理解を求める。
市長選には、自民党が支援する中京大教授・細川昌彦氏(54)や、共産党などでつくる市民団体が推薦する県商工団体連合会会長の太田義郎氏(65)らが出馬表明済み。
(2009年2月21日19時10分 スポーツ報知)
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