愛知県西尾市長の汚職事件で、市長中村晃毅容疑者(71)=受託収賄容疑で逮捕=に現金600万円を渡したとして、贈賄容疑で逮捕された人材派遣会社社長村田英紀容疑者(67)が「現金は渡したが、わいろ性はなく貸金だった」と容疑を否認していることが21日、分かった。同日接見した弁護士が明らかにした。
名古屋地検特捜部は、西尾市内の都市計画の区域変更などをめぐり、中村容疑者が村田容疑者から便宜を図るよう請託を受けたとみており、現金授受の経緯を調べている。
弁護士によると、中村容疑者と村田容疑者は、2005年の市長選で初当選する約1年前、共通の知人を介して知り合った。中村容疑者は村田容疑者が経営する会社の顧問を07年まで務めた。
その際、中村容疑者は、親族の学費や滞納した市民税の支払い名目での借金を村田容疑者に依頼。村田容疑者は06年10月から07年3月にかけ、計3回にわたって600万円を貸したという。
中村容疑者も特捜部の調べに「現金は受け取ったが、借金であり、既に返済した」と供述している。
(2009年2月21日19時10分 スポーツ報知)
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