南米最大の真夏の祭典、ブラジル・リオデジャネイロのカーニバルが20日、正式に開幕した。快晴の下、有名なコパカバーナ海岸では、リオ市長の権限を象徴する巨大な鍵を市民から選ばれた「カーニバルの王様」に渡す恒例の式典が行われたほか、市内では各国のダンサーが軽快な踊りを披露、祭りを盛り上げた。
世界同時不況の影響で外国人観光客は2割減るとみられるが、ブラジル人客の出足は好調。全体では昨年並みの約70万人が訪れ、観光収入も昨年の約5億ドル(約460億円)を若干上回りそうだという。
パレード用の山車などを制作する工房「シダジ・ド・サンバ」では、フィンランドなどから招かれたダンサーが軽妙なステップを踏んだ。その場に加わった地元の有力チーム、サンクレメンチ所属の日本人ダンサー葛西叙江さん(36)=埼玉県川口市出身=は「音と自分が溶け合う一瞬があるのがサンバの魅力」と話した。
精鋭チームによる競演は22、23の両日に夜を徹して行われ、祭りは最高潮に達する。祭りは24日まで。(共同)
(2009年2月21日13時03分 スポーツ報知)
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