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2009年02月21日(土) 06時02分

麻生相首の秘書に口利き疑惑…歯科医息子の進学相談に元文部省審議官紹介スポーツ報知

 麻生首相の政務秘書官の村松一郎氏(53)が昨年7月、東京都内の歯科医から息子の私立大医学部への進学について相談を受け、元文部省(現文科省)審議官を紹介していたことが20日、分かった。村松氏は「謝礼はいっさい受け取っていない。進路指導の相談に乗ってほしいと話しただけだ」と説明している。

 村松氏によると、歯科医から浪人中の息子の進学について相談を受け、歯科医の名前などを明記して「宜しくお取り計らいの程お願い申し上げます」などと書いた書面と息子の身上書を元審議官に郵送。元審議官は「どれだけ力になれるか分からないが、いいですよ」と応じたという。

 歯科医は結局、元審議官には接触しなかった。村松氏には今月になって歯科医側から息子が複数の大学に合格したとの連絡があったという。

 村松氏と元審議官は麻生首相が文部政務次官に就任した約20年前から、知り合いだった。元審議官は現在、「バスケットボール女子日本リーグ機構」の専務理事で、同機構の会長は麻生首相が務めている。

 元審議官は「紹介されても、知り合いの塾関係者に合格の見込みがあるかどうか聞く程度だ」などと話している。

 この件について、麻生首相は20日の衆院予算委員会で「疑惑をもたれることになりかねないと厳重に注意した。大学入試に関しての便宜のお願いや金銭授受はない」と強調。

(2009年2月21日06時02分  スポーツ報知)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090221-OHT1T00037.htm