ロシアを訪問していた自民党の小泉純一郎元首相(67)が20日、帰国した。ロシアでは定額給付金財源法案の衆院再議決を欠席する考えを表明したが、この日は報道陣の問い掛けに「お疲れさま」と話すにとどまった。だが、自民党内は小泉氏の“造反”宣言に右往左往している。
閣僚からは20日、小泉氏に苦言を呈したり、批判する発言が相次いだ。舛添要一厚労相は「意見があれば政策決定の過程で出すべきだ。ツーレイト(遅すぎる)」と指摘。鳩山邦夫総務相は「立派な先輩として心から尊敬していただけに残念」とした。河村建夫官房長官が閣議に先立ち、小泉氏に対する「過剰な反応」は控えるよう各閣僚に要請した。
一方、小泉チルドレンらは、小泉氏に便乗する動きも。中川泰宏衆院議員はこの日の会合で「(再議決を)無理やりしたら、(国民を)あほにしたことになる」と発言。本会議に出席したチルドレンの中には、再議決が行われた場合、出欠するかどうか、明言しない議員も現れた。
(2009年2月21日06時02分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090221-OHT1T00036.htm