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2009年02月21日(土) 19時23分

お酒飲んだ後は…タクシー初乗り無料 不況下、遠のく客足に一手東京新聞

 三重県鈴鹿市と亀山市の飲食店でつくる「鈴鹿・亀山社交飲食業生活衛生同業組合」(小林充理事長)は3月1日から、組合加盟の30店で酒を飲んだ場合、帰りのタクシーの初乗り料金分を無料にするサービスを始める。組合の伊藤素近(もとちか)副理事長は「急激な景気悪化で酒場からの客足が遠のいている」としており、サービスで顧客開拓を狙う。

 伊藤副理事長によると、客は「飲酒運転の厳罰化に加え、昨年秋からの世界同時不況で2−3割落ち込み、かつての半分ほど」。このため、「飲酒運転追放キャンペーン事業」と銘打ち、サービスを計画した。

 無料化は、組合が亀山市のすばる交通と連携。店、組合、タクシー会社が料金630円を負担する。

 組合は一昨年6月から飲酒後、提携する6ビジネスホテルに1泊3900円で泊まってもらう「サンキュウパック」を続け、昨年12月には78件の利用があった。「タクシーの初乗り無料と、3900円の宿泊の組み合わせもできるようにしたい」(伊藤副理事長)という。組合は提携する代行運転3社の割引も行っており、「連携して少しでも苦境を打開したい」(同)というのが目標だ。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022190190116.html