札幌高裁長官の佐藤久夫(さとう・ひさお)氏が20日午後9時1分、心室細動のため札幌市中央区の札幌医大病院で死去した。63歳。東京都出身。自宅は非公表。告別式は24日午前9時から札幌市中央区南6条西9丁目1023ノ1、中央霊堂で。喪主は妻知子(ともこ)さん。
佐藤氏は中大卒。1971年判事補に任官し、東京高裁部総括判事だった2005年、青色発光ダイオード(LED)の発明対価をめぐる訴訟で和解を成立させた。その後、知的財産高裁部総括判事や横浜地裁所長を経て07年12月から札幌高裁長官を務めていた。
札幌高裁によると、佐藤氏は心臓の持病で通院していたが、今月18日に体調が悪化し、入院していた。同高裁の末永進部総括判事が当面、長官代理を務める。