記事登録
2009年02月21日(土) 17時24分

米国人機長が旧日本兵の遺族捜し 「遺品返したい」東京新聞

 太平洋戦争の激戦地、北マリアナ諸島(米自治領)・テニアン島で戦死した旧日本兵の遺品の日章旗を返還したいと、知人から託されたスカイネットアジア航空(SNA、宮崎市)のエドワード・ケイラー機長(56)が遺族を捜している。

 日章旗は、1944年の同島での戦闘に参加した元兵士で米テキサス州の故ドン・ノーザーさん(2003年死去)が持ち帰った。晩年には「遺族に返したい」と妻ボニーさん(81)らに吐露。遺志を継いだボニーさんが昨年末、ケイラー機長に遺族捜しを依頼した。

 旧日本兵に関し、ノーザーさんは「身長は少なくとも約183センチあり、ヘルメットの中に日章旗が入っていた」と語っていたという。

 血痕が付いた日章旗は縦65センチ、横95センチの絹製。「川久保健次」「八尋隆利」「岡本清」など約30人の名前や、「火の玉男」「正義一本槍」「海行かば」の文字が書かれている。

 ケイラー機長は「日章旗は名誉あるもの。遺族が見つかるまで責任を持って何年でも捜したい」と話している。情報提供は機長の電子メールアドレスecaylor@comcast.net、または同社の佐藤剛氏、電話0985(55)2207まで。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022101000420.html