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2009年02月21日(土) 16時42分

栃木県、カメラで道路の冠水監視 車水没死亡事故で東京新聞

 栃木県は2009年度に、道路の冠水対策として、冠水の情報をドライバーに知らせる掲示板や監視カメラの設置を進める。

 同県鹿沼市で昨年8月、軽乗用車が水没して女性が死亡した事故を受けた措置で、09年度予算案に約3億円を計上した。

 鹿沼市の事故現場は、高速道路と一般道路の立体交差。下側の一般道路は交差部分で低くなり流れ込んだ水がたまりやすい構造となっていた。県は立体交差の下側の県道計20数カ所に掲示板13基、監視カメラ15基を設置する。

 掲示板は、道路に設置されたセンサーが感知した冠水の情報を基に随時「冠水注意」などとドライバーに知らせる。監視カメラの映像は県内の土木事務所でチェック。早期の状況把握に努め、冠水した道路の閉鎖などの対応を取る。

 事故は昨年8月16日午後6時ごろ発生。水没した車中から鹿沼市の高橋博子さん=当時(45)=や、高橋さんから連絡を受けた家族が110番や119番をしたが、県警と消防が別の現場と混同し出動しなかった。車はそのまま水没、高橋さんは死亡した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022101000399.html