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2009年02月21日(土) 04時15分

巨大磁気嵐の正体見えた “宇宙天気予報”応用も東京新聞

 地球の磁場を乱す巨大磁気嵐が、太陽表面の特殊な磁場構造から噴き出すプラズマの影響で起きていることを、国立天文台野辺山太陽電波観測所(長野県)や京都大の研究チームが突き止め、21日付の米専門誌に発表した。

 磁場構造は、イソギンチャクが周囲に細長い触手を伸ばしたような形。磁気嵐との関係はこれまで不明だった。

 磁気嵐は人工衛星の故障や通信障害を引き起こすため、事前に発生を知ることができないか研究されている。研究者は「この磁場構造を詳しく調べることで“宇宙天気予報”ができるかもしれない」としている。

 チームは、2005年8月に磁気嵐を引き起こした太陽活動を分析。その結果、太陽表面の爆発現象に伴って、周囲より低温の領域にあるイソギンチャク形の磁場から高速のプラズマが2度噴出し、地球の磁気圏に影響を与えていることを確かめた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022001000870.html