受精卵取り違え事故を起こした香川県立中央病院の川田清弥医師(61)が20日夜、県庁で記者会見し、あらためて謝罪。その上で過去に実施した約1000例の体外受精に関し「ヒヤリとした事例はあったが、受精卵を取り違えた事故はない」と断言した。
人工中絶した20代女性に謝った時の様子について「ご主人は厳しい表情で大変お怒りだった。一生忘れられない光景だ」と目を閉じて言葉を詰まらせた。
今後について聞かれると「不妊治療はわたしのライフワーク。再び治療したい」と話した。ミスに気付いてから病院長に報告するまで2週間かかった理由を聞かれ、「葛藤していた。黙っていようという衝動に駆られたこともあった」と明かした。