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2009年02月21日(土) 16時38分

首相、オバマ米大統領と初会談へ 温暖化対策で包括協力東京新聞

 オバマ大統領との初の首脳会談に向け麻生太郎首相は23日夜、米国に向け出発する。会談はワシントンで24日(日本時間25日)行われ、これまでの折衝で地球温暖化対策とクリーンエネルギー開発に関する包括的な日米協力の推進を確認することが固まった。

 温暖化対策に積極的なオバマ政権と連携を深め、温室効果ガス削減に向けた新たな国際枠組みづくりで存在感を高めるのが狙いだ。クリーンエネルギー開発で日本の高い技術力を活用したいとの米側の思惑もある。

 オバマ大統領が1月20日の就任後、ホワイトハウスで外国首脳と会談するのは麻生首相が初めて。両首脳は日米同盟強化と北朝鮮問題などの懸案で共同対処する方針で一致。首相は大統領の早期訪日を招請、大統領と個人的な信頼関係を早期に築くことで「外交の麻生」をアピールしたい考えだ。

 会談では、世界的な経済危機対応で、思い切った財政出動や金融安定化策で、これ以上の景気後退を食い止めるべきだとの認識で一致。4月2日にロンドンで開かれる第2回金融サミットで成果が得られるよう日米の連携も話し合う。

 北朝鮮の核・ミサイル問題に関しては、6カ国協議の枠組みを通じた解決を目指すことで合意。首相は拉致問題での日本の立場を説明し、大統領に全面的な協力を求める。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022101000394.html