民主党の鳩山由紀夫幹事長は20日の定例会見で、4月の名古屋市長選について、23日に党本部に市議団の幹部を呼び、伊藤邦彦弁護士(55)と河村たかし衆院議員(60)=愛知1区=の候補者一本化を調整する考えを明らかにした。
市議団幹部は、伊藤氏を候補者候補に決めた地元の意向をあらためて説明する構えだが、鳩山氏は会見で「相手が誰でも、勝てる候補を推薦したい」と話しており、早ければ24日の常任幹事会で正式決定するのを前に、知名度の高い河村氏で一本化する方向で最終調整に入った。
党関係者は本紙に「小沢一郎代表の腹は河村氏で固まっている。後はいかに市議団とのしこりが残らないようにするかだ」と語った。市議団幹部の一人は「どんな結果でも、小沢代表の判断に従いたい」としている。
こうした情勢に、伊藤氏は「24日に決まらないのなら出るのをやめる。民主党候補が市長になれるなら河村さんでもいい」、河村氏は「もし私に決まりなら、来週末から自転車街宣を始め、市民との対話を重ねたい」と、それぞれ本紙の取材に答えた。
同市長選には、自民が支援する細川昌彦・中京大教授(54)と、共産などが推薦する太田義郎・愛知県商工団体連合会長(65)が出馬表明している。
(中日新聞)