【ニューヨーク20日共同】経営危機に陥っている米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーは20日、カナダ事業の経営再建計画を示し、カナダ政府と同国のオンタリオ州政府に追加支援を求めた。
具体的な支援要請額は明らかにしていないが、ロイター通信によると最大計80億カナダドル(約6000億円)に上り、カナダ政府などが昨年末決めた支援額から大幅に膨らんだ。
GMの計画では、新たな工場閉鎖は含まれず、従業員の給与カットなどで一段の経費削減を実施。クライスラーは、イタリア大手フィアットとの提携を重視するなど、17日に米政府へ提出した再建計画に準じた内容を示した。
カナダ政府などは昨年末、両社のカナダ法人向けに最大で計40億カナダドルの公的資金による緊急融資などの救済策を決めた。