【ニューヨーク20日共同】20日付のニューヨーク・ポスト紙は、女性を襲い射殺されたチンパンジーをオバマ大統領になぞらえ戯画化した同紙の漫画に抗議が殺到した問題で「人種差別の意図はなかったが、不快を感じた人たちに謝ります」との謝罪文を掲載した。
漫画は銃で撃たれたチンパンジーの前で警察官が「次の景気対策法を作る人を見つけなければならないな」と話している内容で、18日付の紙面に掲載されると人権団体などが直ちに抗議を表明、本社前でのデモにまで発展した。
謝罪文では「政府の景気対策法へのやゆが狙いだったが、結果的に人種差別と受け取られてしまった」と弁明。一方で「漫画はあくまで漫画」で、それを同紙への攻撃材料とする人たちに謝るつもりはないとした。