【ワシントン20日共同】オバマ米政権は20日、イスラエルの野党で右派リクード党首のネタニヤフ元首相が同日、首相候補として組閣に当たるようペレス大統領に指示されたことを受け、ミッチェル中東和平担当特使を近く現地に派遣することを決めた。具体的な日程などは不明。米政府当局者が共同通信に明らかにした。
タカ派のネタニヤフ氏は約10年ぶりに首相に返り咲く可能性が高まっている。しかし、その場合はパレスチナ和平交渉の停滞が懸念され、和平仲介に強い意欲を示してきたオバマ政権は戦略の練り直しを迫られそうだ。
ホワイトハウス当局者は「組閣の結果、どのような内閣が生まれるかはイスラエル国民の選択だ」とした上で「どのような内閣が生まれようと、新政府と協力することを楽しみにしている」と述べるにとどめた。