【モスクワ20日共同】AP通信などによると、金融危機で深刻な影響を受け、デモや暴動が起きていたバルト3国のラトビアのザトレルス大統領は20日、ゴドマニス首相率いる内閣の総辞職を受け入れたと述べた。
連立に加わる主要2政党が同日「政府への信頼を回復する唯一の方法」などとして、首相らの辞任を要求。大統領は新首相を選ぶため、23日に各党と協議を始めると述べた。
ラトビアでは、金融危機の影響で通貨ラトが急落。欧州連合(EU)統計機関ユーロスタットによると、昨年12月の失業率が10%に達し、国際通貨基金(IMF)などが約75億ユーロ(約8900億円)の融資を表明するなど経済が落ち込み、内閣総辞職を求める大規模デモも起きていた。
欧州では、昨年秋に主要3銀行が破綻したアイスランドでも今年1月、引責辞任を求めるデモが拡大する中、ホルデ前首相が健康問題を理由に辞任した。