【バンコク20日共同】ミャンマー軍事政権は20日夜、国営テレビを通じ、模範的な受刑者6313人に恩赦を与え、21日から順次釈放すると発表した。2010年に予定している総選挙に参加できるようにするためとしている。
ミャンマー問題を担当する国連人権理事会のキンタナ特別報告者が14日から19日まで同国を訪問、軍政側に政治犯の即時釈放を求めたとみられ、これに呼応し、国際社会に軍政の「柔軟姿勢」を印象づけることを狙った措置とみられる。
ただ昨年9月に約9000人の受刑者を釈放した時と同様、約2000人いるとされる政治犯の釈放は一部にとどまり、自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんは対象となっていない可能性が大きい。