【パシフィックパリセーズ(米カリフォルニア州)20日共同】男子ゴルフの石川遼選手(17)が20日、米カリフォルニア州パシフィックパリセーズのリビエラ・カントリークラブで行われたノーザントラスト・オープン第2ラウンドに臨んだが、米ツアーデビュー戦は3打及ばず予選落ちした。夕闇に包まれた練習場で無念さを漂わせたが、周囲には今後の飛躍を期待する声が上がった。
コーチで父の勝美さん(52)は既に暗くなった最終の9番でパーパットを沈めるのを見届けると「去年の今ごろと比べたらすごくうまくなっている。これからが始まり」と満足げに話した。
石川選手を取り囲むギャラリーは前日の約300人からさらに膨れて400人ほど。思うようにパットが決まらず、ため息が漏れるシーンが目立った。それでも6番でこの日初めてのバーディーを奪うとほっとした表情で万歳する石川選手に大声援が送られた。
ゴルフ取材歴30年以上の米国のベテラン記者、アート・スパンダー氏は「3打差の予選落ちは決して悪くない。将来性を物語っている。これから経験を積んでいけばいい」と17歳の初挑戦をねぎらった。