卓球界に福原愛選手(20)の最年少記録を更新する少女が現れた。山梨県中央市の小学2年平野美宇ちゃん(8)。1月の全日本卓球選手権ジュニアの部(高校2年以下)に初出場し、高校生に勝利した。福原選手でも初勝利は小学4年。“第2の愛ちゃん”とも呼ばれる少女は「金メダルをとりたい」と日々練習に励んでいる。
3歳5カ月のとき、卓球教室を開いていた母真理子さん(40)と「一緒にいたい」と思い、始めた。今は母の卓球教室や、自宅2階で平日3時間、休日5時間練習する。
教室には、小学生を中心に毎日10人前後が集まる。笑顔がのぞくにぎやかな雰囲気の中、2列に並べられた卓球台をはさんで、真理子さんが連続して出す球を打ち返す練習やサーブ練習が行われ、美宇ちゃんも真剣なまなざしでボールを追う。
週2回は「出げいこ」に行き、高校生や大人と向き合う。身長131センチ、体重25キロの体はひときわ小さいが、相手を右に左に翻弄することもしばしばだ。
「試合に勝ったらディズニーシーに行きたい」とはにかんで話す美宇ちゃんは、普段はおだやかでマイペース。だが、勝負ごとになると負けず嫌いになる。
4歳で公式戦デビュー。2007年には福原選手以来、12年ぶりに小学1年で全日本選手権バンビの部(小学2年以下)を制した。