発達した低気圧の影響で、北海道内は21日も道東を中心に大荒れの天候となった。
札幌管区気象台によると、21日午後7時までの24時間降雪量は雄武町で44センチ、紋別市や大空町女満別で43センチ、斜里町で39センチを観測した。風も強く、羅臼町では午前8時前に最大瞬間風速41・1メートルを記録した。
この雪の影響で、前日154便が欠航した新千歳空港では21日も滑走路を断続的に閉鎖し、午後8時現在で154便が欠航した。空港ロビーは運航再開を待つ乗客らで終日混雑した。
JRは道内全域に影響が及び、特急列車23本を含む計275本の列車が運休、計約6万人に影響がでた。高速道路や一般道でも通行止めが相次ぎ、道央道の札幌南—苫小牧西間は雪の影響で約8時間の通行止めになった。
道南自動車フェリーの函館—青森と函館—大間、ハートランドフェリーの稚内—利尻・礼文、利尻—礼文、江差—奥尻の計16便が欠航。網走市では流氷砕氷観光船「おーろら」が全便欠航した。
午後7時までの24時間降雪量が33センチを記録した北見市では、商店街の除雪をしていた男性が「雪かきを何度しても、あっという間に積もってしまう」と困り果てた様子で話していた。
同気象台によると、暴風雪を引き起こした低気圧は21日夜に道東の海上に抜けたが、別の低気圧が22日午前に道北上空を通過するため、強風には注意が必要という。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090221-OYT1T00979.htm