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2009年02月21日(土) 22時23分

上越新幹線で男性飛び降り、一時運転見合わせ読売新聞

 21日午後2時45分頃、埼玉県の大宮—熊谷間を走行中の東京発新潟行き上越新幹線「Maxとき367号」(8両編成)で、2号車のドアが開いたため、運転士が緊急停車させた。

 同県警上尾署によると、約3キロ後方の線路脇で男性の遺体を発見。乗客が飛び降りる男性を目撃しており、同署は非常用コックでドアを開けて自殺を図ったとみて、身元を調べている。男性は50歳くらいで、青いジャンパーに黒いズボン姿、はだしで近くにサンダルがあった。

 JR東日本によると、約400人の乗客にけがはなかった。この事故で、上越、長野両新幹線が約2時間半運転を見合わせたほか、東北新幹線も一時運転を見合わせ、23本が運休、48本に遅れが出て、計3万7500人が影響を受けた。

 事故があった列車の乗客は約3時間後、熊谷駅で後続の新幹線に乗り換えた。埼玉県熊谷市の男性会社員(46)は「事故の内容など細かい説明がなかった。車内に閉じこめられて疲れた」と話していた。

 JR東日本管内では1989年以降、新幹線の非常用コックを操作して人が飛び降りたケースはこれまで4件あったという。同社では、2010年度末以降使用する新車両から、一定のスピードが出るとコックが使えなくなるシステムを導入する予定で、既存の車両についても導入を検討中という。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090221-OYT1T00805.htm