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2009年02月21日(土) 00時18分

GM傘下のサーブが破綻 独立、再建を目指す中国新聞

 【ロンドン20日共同】経営危機の米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)傘下でスウェーデンのメーカー、サーブが二十日、再建に向けた法的手続きを申請、事実上経営破綻はたん した。GMグループのメーカーの破綻は初めて。

 サーブは政府と民間から資金を調達し、三カ月以内に再建手続きを完了したい考え。GMから分離し、独立したメーカーとして復活を目指す。

 GMが求めていた、サーブに対する五十億スウェーデンクローナ(約五百四十億円)の公的資金による支援をスウェーデン政府が拒否したため、資金繰りのめどがたたなくなった。

 同社は、スウェーデンに四千人超の従業員がいるが、大幅な合理化は避けられない見通しだ。

 サーブは、スウェーデン航空の自動車部門として発足し、大戦後に量産を開始。二〇〇〇年にGMの完全子会社となった。ただ赤字経営が続き、最近は世界経済の悪化で販売が激減、〇八年は前年比25%落ち込んだ。

 スウェーデン政府は昨年十二月、総額二百八十億クローナの自動車業界支援策を打ち出し、サーブ支援についてGMと協議していたが、国有化などは否定していた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902210128.html