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2009年02月21日(土) 09時29分

生協の白石さん、広報大使で恩返し「変わらぬご愛顧を」読売新聞

東京農工大の広報大使になった=安川純撮影

 白石昌則さん(39)──「生協の白石さん」と聞けば、ぴんと来るはず。東京農工大(東京都府中市)の生協勤務時代、学生からの声にユーモアたっぷりに回答した「ひとことカード」がネットで紹介され、一躍有名人に。「愛は売っていないのですか?」「どうやら非売品のようです」。やりとりは出版され、ベストセラーになった。

 昨年11月に大学を離れたが、抜群の知名度に、大学側がPR役としてラブコール。「みんな礼儀正しく、フレンドリーだった。お世話になった恩返しをしたい」と、今年1月に農工大初の「広報大使」を引き受けた。

 都内にある別の生協店長を務めながら、学園祭にゲスト出演したり、大学ホームページのコーナーを担当したりする予定。

 私生活への支障を心配して素顔をメディアに見せず、“謎の人物”だったが、今回の就任を機に「顔出し」を解禁した。

 今も農工大生協には、白石さんあてのカードが届く。「帰って来て下さい。さみしーです」。そんな声にはこう答えるつもりだ。「広報大使として、ちょくちょく寄らせてもらうと思います。変わらぬご愛顧を」(立川支局 石崎伸生)…21日付朝刊「顔」

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090221-OYT1T00029.htm