名古屋市港区の名古屋港で、ヘロインの製造過程で使われる「無水酢酸」約1トンが、アフガニスタンへ輸出される自動車の中から見つかり、名古屋税関が押収していたことが20日、わかった。
愛知県警は、県内に住んでいたが出国した40歳代のパキスタン国籍の男が、アフガニスタンの旧支配勢力「タリバン」などに密輸しようとしたとみて、関税法違反容疑で指名手配した。男に協力した日本人がいたことも判明、組織的な犯行の可能性があるとみて捜査を進めている。
捜査関係者によると、輸出前の検査をしていた名古屋税関の職員が今月12日、車内に約50個の不審なポリタンクが隠されているのを発見。鑑定の結果、中身は無水酢酸とわかり、県警が今月中旬、送り主の男が経営する同県武豊町内の貿易会社などを捜索した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090221-OYT1T00004.htm