金子国土交通相は20日、同省で大阪府の橋下徹知事と会談し、国直轄事業負担金制度について「国と地方の役割分担も含め、負担金のあり方を中長期的に考えていく」と述べ、同制度を見直す考えを示した。
橋下知事は「国と地方の奴隷制度で、地方は奴隷。奴隷を解放してほしい」などと訴えた。
橋下知事は昨年12月、府財政の急激な悪化を理由に、「地方の実情に応じて優先順位をつける。払いたくないものは払わない」と、負担金の一部支払い拒否を表明。府の新年度予算案では、国の要求額424億円の約1割にあたる38億円をカットし、国との対決色を打ち出していた。
計上を見送った関西空港連絡橋の国有化に伴う7億円の負担金について、橋下知事は会談後、「(関空再生を求める)近畿一円の知事や政令市長にも国の提案を伝え、OKをもらえれば予算をつける」と記者団に述べた。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090221-OYT1T00094.htm