米航空宇宙局(NASA)のガンマ線観測衛星スウィフトが、地球に接近中のルーリン彗星(すいせい)の観測に成功した。
ルーリン彗星は2007年7月、台湾の鹿林(ルーリン)天文台が発見、数万年に一度しか地球に接近しないと考えられている。
NASAの観測で、この彗星は毎秒3000リットルもの水を吐き出して飛んでいることが分かった。水は太陽の紫外線で水素と水酸基に分解され、直径40万キロ・メートルの範囲に雲状に広がっている。
彗星は24日に地球に最接近するが、距離は6150万キロも離れている。5等級の明るさで肉眼でやっと見える程度だが、双眼鏡を使えば、3月1日ごろまで観察できる。